(目次)

【ただただ美味しい小麦が好きな人のお話:目次】


1.ただただ小麦が好きな人の会(3回だけの定期便)

第3回受付:6月15日~30日まで

【ご注文受付期間】6月15日正午~6月30日まで

【お届け予定】毎月20日

 

(お届け商品例)

1回目のお届けから

春よ恋使用のカステラ

1回目より一番反響が大きかったのは、このカステラでした。

『市販品と全く違う』という声いただきました。

『春よ恋』は使い込むほどに、
印象がかわる小麦です。

小さな丸いパンにすると
優しい表情を見せます。

カステラにすると
とんでもなく骨格を主張してきます。

その良さを活かしたくて、素朴にカット無しでドンっとお届けしています。

(冷凍のままでもカットできるので、お好きなサイズでどうぞ)

 

第2回お届けから

ゆめちからブレンドの食パン2種

食パン

店舗で販売している食パンを

こだわりの極厚スライスで、お気に入りのバターもお付けしてお届けしました。

角食パンは卵をたっぷり使用し、
上がりすぎないよう蓋をして焼いてトーストしても甘さを感じやすくしています。

山食パンは、ふわっとした感じに、

元気がない時にも寄り添うようなパンにしたくて軽めに焼いています。
私はこの山食パンを軽くトーストし、
たっぷりバターと

その日の気分のはちみつをたらりとかけています。

ベーグル以外も楽しくお届けしています。

 

第3回目のお届け予定品から

ドルチェを使用したパウンドケーキ

この会は

代表とSHOP担当者の二人三脚企画。
二人とも
パウンドが好きで、
当店のパウンドに誇りがあります。

この商品の良さは、なかなか伝えづらいので、とにかく一度食べてみて欲しくてお入れしました。

 

現在この商品は『最強の賄 パウンドケーキ』として販売することになりました。

最強の賄パウンド一覧ページ

 

2023年5月お届け商品より

★バーチ ディ ダーマ

国産小麦
『りんどう』を使用。荒削りの小麦が
サクッと軽く焼きあがりました。
通常はチョコをサンドするお菓子なのですが、
このままで十分美味しくて、目がパチクリしてしまう味わい。

 

★ガレット

はじめて使用した国産小麦『ほろろ』
お隣の岡山県より取り寄せました。

小麦は品種もさながら
挽き方によってこうも違うと再実感できる
作り手の心躍らせる焼き上がりです。

きめ細やかな粉感なのに、
目詰まりせず軽く
しっかり風味があるガレットです。

 

現在6月のお届け予定商品の最終試作中

冷たいスイーツもお入れする方向で

最終調整しています。

この定期便には、開発者が雑談のような商品説明をお付けしています。

楽しく読んでい頂けると幸いです。

 

※当店のポリシーはCan’t stop demage.

好評の商品はそのままに、季節等によって、これからもどんどん進化していきます。

はじめての方はもちろん、現在のご利用者様も、楽しめる内容を目指しています。

『ただただ美味しい小麦が好きな人の会』商品ページはこちら


2.ただただ美味しい小麦が好きな人のお話

(デマージパンものがたり)

◎ただただ美味しい小麦が好きな人のおはなし

(デマージのプレーンベーグル)

むかしむかし、兵庫県にスイーツが大好きな子がおりました。

その子は手先も器用で、ある程度はなんでも上手にできました。

 

あるとき、その子は、勤務していたベーカリーで、

流行り始めていた、『国産小麦』に出会います。

(デマージ工場にて)

まだまだ、国産小麦は、うどん用の中力粉が主流。

第一印象はあまりよくありません。

実際、価格も高く、扱いづらいので、勤務先でも輸入小麦に少量混ぜて使用していました。

 

「100%国産小麦を使用しても、何とかなるかな?」と思い、自作してみます。

 

その結果

『ハルユタカ』で作ると、まるで”ういろう”のようなパン。

『ハルユタカ』と『春よ恋』をブレンドしても、普通としか思えないパン。

『南部小麦』を使うと、ゴツゴツしたものが・・・

でも、根っからの食いしん坊さんは、食べてしまいます。

それどころか、そのパンだけを食べ続けてしまいます。

ん?ん?ん!

(店舗にて:デマージ代表の白石)

 

バターはついていない

ジャムもぬっていない

サンドイッチでもない

ただのパンです。

 

ただただその小麦の美味しさで

美味しーいとにんまりしてしまいます。

 

美味しいメニューの脇役だと思っていたパン。

この小麦なら

主役になれるんじゃないかと思っちゃいました。

 

2.ただただ美味しい小麦が好きな人のお話②

 

そこで最初に作ったのは、

メロンパンです。

(デマージのメロンパン)

メロンパンは大人気の菓子パン。

でも
ほんとうに
にんまり~するメロンパン
食べてないようなきがしました。
(出会えていなかっただけだと思います)

ただ

その子はやればできる
ような気がして
作ることにします。

メロンパンの
クッキーの部分には
『クーヘン』という小麦が
旨味が強くて、
存在感のあるクッキーができるとわかりました。

でも『クーヘン』は、

なんどやっても、
パンを押しつぶしてしまったり、
上に乗らずに横にズレたり

なかなかの頑固ものでした。

(デマージ工場にて)

でも

細かく
丁寧に
均一に
模様を入れることによって
おいしいままのクッキーができました。

(デマージ工場にて)

もちもちのベースの生地は、

『はるゆたか』で優しい口当たり、
『春よ恋』でクッキーをきちんと持ち上げる強さを
『きたほなみ』で美味しいを強く、

色んな人にたくさん試食してもらいました。

(『』内は国産小麦の種類です)

最初は、
小さな
小さな
お店です。

メロンパンを
焼いて
買っていただいて
その場で
お召し上がりいただけました。

その時の
まず
お客さんの

驚いたお顔、
その後の
にっこり。

 

その子にとって

本当にうれしい時間は、ここから始まったのです。

 

3.ただただ美味しい小麦が好きな人のお話③

 

メロンパンのベースの生地はとても美味しいと思ったので、

小さく丸めたものや、

ちぎってたべるものも誕生しました。

(デマージ店舗にて:ちぎりパン)

どれもふわっと仕上げたくて、

表面に卵を塗らない

小麦だけの味に頼ったまるパンにしました。

 

常連さんができるようになって、

歩いて数分にあった幼稚園でも、給食としてこのパンが出されました。

毎週、かわいい顔を浮かべる楽しさと共に、

とてもとても緊張してパンを作りました。

 

(今は経営者が変わったので、お取り扱いはなくなりました)

 

 

そのころには、

”フィセル”という小さめのフランスパンも焼いていて

大人のかたが、決まって買う商品になっていました。

 

なのに、

『フィセルに入れるベーコンを買い忘れた』という日があって、

ご近所の食品問屋さんで

使ったことのないベーコンを仕入れました。

 

このベーコンは、フィセルに入れると

ジューシーさが焦げて流れ出てしまいました。

 

でも、この子は小麦の次に好きなものはお肉。

「このベーコン美味しいっ。」

このお肉に魅了されました。

 

どんな小麦が合うんだろう?

流れ出さないようにするには包み込みが、いいんだろうか?

ジューシーさを閉じ込める強さのある生地は?

作り

作り

作りました。

 

(デマージ工場にて)

行きついたのは、

包餡するタイプの

ベーグルです。。

 

濃厚なベーコンには、

油脂を含まない生地はとても相性が良く、

(デマージ工場にて)

 

ケトリング(茹でる)工程を経た

ベーグル生地は

ムチムチなので

ベーコンの旨味を逃さないこともわかりました。

 

(デマージのブラックペッパー&ベーコンベーグル)

美味しい!!間違いない!

と思いました。

 

そして、

試食してもらうと、

 

驚いた後に

にっこり

美味しい!

というお客さんの顔

また見ることができました。

 

この子のベーグルは

ベーコンのおかげで生まれました。

 

 

(デマージ店舗外観)

それから

10年ちょっと経ち、

この子は、

小さなお店と

小さな工場を持つ

経営者に成長しました。

 

この子は、

フランスで修行していません。

有名店の教えや、レシピも持ち合わせていませんでした。

 

「なぜ、ここまでこれたんだろう?」

コロナ禍で、改めて考えました。

 

(デマージ店舗内)

通常のパン屋さんにある、

教えられたレシピの小麦を使わなければならないとか、

扱いやすい(失敗しづらい)小麦が良い品種であるとか、

そういう既成概念がないのが

自分の特徴なのでは?

考えました。

 

だから、

少量ずつだけど、

知らない国内産の小麦を見つけて、

味覚を信じて、

試作し続けることができました。

 

(デマージ店舗にて:ただただ美味しい小麦が好きな人の会の試作品を撮影)

だから

 

これからも

ずっと

ただただ

そのことを続けよう。

 

きっとそうすれば

あの

驚きの後の

にっこりを

見続けることができるはずだから。

 

とこの子は決めました。


4.ただただ美味しい小麦が好きな人のおはなし

※(はじめてお話を読む方へ)このお話は、当店の代表者のエピソードをそのまま物語風に書き上げています。過去のお話はこの上の1~3をぜひご覧ください。)

(エピソード1)パウンドケーキは賄い(まかない)から。

 

開業3年を過ぎたころから、この子は、お手伝いを頼むようになります。

お手伝いさんは、『まかない』が大好物。

 

好評だったものに、

フレンチトーストがありました。

 

まかないのフレンチトーストの特徴は、

食パン自体が美味しく仕上がっているので、

甘い液はほどほどにして

香ばしく焼き上げること。

メープルシロップがけが特に好評でした。

 

(※改良に改良を重ね、今では、お店の看板商品となっています)

 

そして、

5年ほど前にやってきた職人さんは、

夏場になると極端に食欲がなくなる人でした。

何とか元気を出して欲しくて、職人さんの大好きなお菓子で食べられそうなものを考えます。

 

 

また、その職人さんの嗜好として

ベーキングパウダー(膨らませる添加物)も苦手だということも知っていました。

だとすると、シフォンケーキもよいのですが、バターがすごく好きな人なのでいれてあげたいとも思います。

 

 

こうなると

元気になるのがこの子の特徴。

 

「面白くなってきたぞー!」とワクワクが止まりません。

 

「パサつきを抑えた、水分を奪わない、やさしいパウンドケーキを作ろう。」

そう、決めました。

 

最初の工程から

順番も

内容も

それまでとは変え、

完全なるオリジナルレシピを作り上げました。

 

例えば卵は、

通常は全て一緒に泡立てるのですが、

卵白だけを別に泡立てます。

き型もとても大切です。

現在は、パウンドケーキといえば、棒状の型で焼き上げたものばかりを目にしますが、

発祥の地のイギリスでは結婚式のケーキにされていたほどの贅沢品。

大きな丸型で焼かれていました。

オーブンでの焼き時間は、通常のおよそ3倍もかかりますが、

しっとりとした生地になるには、この焼き型が欠かせないこともわかりました。

 

 

そして添加物を入れなかったので、

焼き上がりの翌日にはちょっと生地がしまってきます。

この翌日のケーキがなんとも美味しい。

これも発見でした。

 

パウンドケーキの材料は、至ってシンプル。

それなのに、今まで食べたことのないケーキができました。

 

このケーキは、その職人さん以外にも、大好評です。

定番のまかないとして、どんどん美味しくなりました。

 

(エピソード1終わり)

 

(その後改良を重ね販売予定品のレシピは、砂糖の量が減り、卵が増えて、国産小麦粉、バターの量はそのまま据え置いています。

パウンド(パウンドのレシピは全て等分といわれています)ではございませんが、より美味しくなっております。)

 

最強の賄パウンド一覧ページ

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